名刺交換を通じて、「名刺交換から売上アップを図りたい」、「自分ブランドを伝えたい」、「自分の想いを伝えたい」、と考えている方におススメの名刺作成術『「2つの名刺」を持ちましょう』をご紹介します。
「2つの名刺」を持ちましょう (Nanaブックス)
本書で出てくる「自分名刺」は、会社情報を伝えるというのではなく、自分自身を伝えるための名刺です。
本書内では、自分ブランドを伝えるというところには言及していませんが、自分自身の想い、こだわりを伝えるという意味では、自分ブランドを伝える効果、本ブログのテーマである自分の価値を伝える効果があると考えています。
また、サラリーマンの方で、「今の仕事でいいんだろうか」、など自分の軸が定まっていないと感じている方にもおすすめの名刺作成法です。
2つめの名刺=自分名刺とは
著者である後藤さんは、2つ目の名刺として、「自分名刺」を持ちましょう。と推奨しています。
著者自身が、転職を繰り返しながらサラリーマンとして仕事をしていましたが、自分の中でしっかりとした軸が無い事に気づきます。
もがきながらも本業とは別の名刺(二枚目の名刺)を作り、試行錯誤をしながら改良していき、仕事への思い、こだわり、自分史などを載せていったことで、名刺交換から仕事に結びついていきました。
そんな中、参加したセミナーでマーケティングの有名な方と出会い、自分の軸を見つける事ができたそうです。
それが自分名刺であり、その人を最適に表現できる名刺術=名刺セラピーです。
ご自身の経験から、自分名刺を作成・交換することにより、次のような効果があると言っています。
自分名刺の作成方法
この記事を読んでくださっている方が知りたいのは、どのように自分名刺を作るかということかと思います。
自分名刺を作成するにあたって、いきなり名刺を作ることはしません。
まずは、自分力を棚卸しすることと、実際に自分名刺を作成することの2段階で紹介されています。
では、実際に自分名刺の作り方をご紹介します。
自分力の棚卸し
「あなたは誰ですか?」を知ること。
多くの人が自分のことを知らない。だけど、自分自身を知らなければ、相手に知ってもらうことはできません。
そこで、自分を見つめることです。
自分を「探す」のではなく、「気づく」ことが大事といいます。
では、どのように気づくのかというと、「名刺セラピー」のワークです。
以下、「名刺セラピー」のワークの紹介です。
ワーク1.自分分解「私は○○である」(所要時間15分目安)
やることはシンプルです。
「私は○○である」
この○○を埋めます。徹底的に。まずは質より量。
多くの人は「自分=仕事」の呪縛にとりつかれていると言います。
仕事だけでなく、性別、出身、家族構成、趣味、好き嫌い、強み弱み、尊敬する人、大切にしていること、こだわり、性格・・・あらゆる切り口で自分を見つめます。
自分自身に矢印を向けて、あらゆる角度から自分を見つめるのが最初のステップです。
目標は100個くらいです。
他には、立ち位置を変えて、現在だけでなく、過去や未来に関しても書きます。
次にこの中から、自分を表すキーワードを探します。
「これは自分を表しているかな」と思うものに線を引きます。
ワーク2.自分力の棚おろし
次に自分の中のいろいろな引き出しや棚の上に眠っている材料を、一度全部おろして整理します。
自分力の棚おろしは、「セルフイメージの確認」です。
自分というものを、「自分力」、「仕事力」、「趣味力」の3つのカテゴリに分類し、「過去」、「現在」、「未来」と組み合わせて、自分自身を掘り下げていきます。
そうすることで、自分の中で伝えたいこと、できること、やりたいことがクリアになっていきます。
次の質問に答えていってください。
【趣味力】
「過去」についてお聞きします。
「現在」についてお聞きします。
「未来」についてお聞きします。
趣味をよく見ていくと、あなあが見えてくるのです。
一つのことをずっとやり続けている人、幅広くいろいろやっている人。
どちらがいいとかではなく、そこにあなたを表すキーワードが隠れています。
あまり難しく考えず、思い出せる範囲で書き出してみてください。
【仕事力】
「過去」についてお聞きします。
「現在」についてお聞きします。
「未来」についてお聞きします。
【仕事力】
「過去」についてお聞きします。
「現在」についてお聞きします。
「未来」についてお聞きします。
ここまでで、自分の気になったキーワードをまとめます。
自分の棚おろしの目的は、自分で決めている「自分ってこれくらい」というセルフイメージを変えてもらいたいから、と著者は言います。
自分で自分を限定してしまった状態では、自分を最適に表現する自分名刺を作ることは難しい。
自分名刺の具体的な作成方法は、次回ご紹介します。
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