PMP更新に必要なPDUをわかりやすく図解解説

PMP更新に必要なPDU内訳 PMP

PMP更新に必要なPDUを何で取得できるか、やそれぞれの上限や内訳って、忘れがちじゃないですか?

PMI JAPANのホームページにも記載はあるのですが、わかりづらいので図解しました。
(2015年からルールが変わっていますので、新ルール適用のものを記載しています)

PMP更新に必要なPDU

わかりやすく図解

PDUの内訳を整理したのが下図です。
(PMIでは、教育→ギブバック活動の順番になっているのですが、図解の関係上、逆の方がわかりやすかったため、逆にしました。)

PMP更新に必要なPDU内訳
参照元:PMI JAPAN

文章で補足解説

文字で解説します。
PMP更新には、3年間で60PDUが必要となります。
このうち、”専門職へのギブバック活動分野”(以下、「ギブバック活動」とします)では、最大25PDUまで登録できます。
ということは、”教育分野”(以下、「教育」とします)で35PDU以上取得する必要があります。

さらに教育分野は、3つの領域に分かれており(テクニカル・プロジェクトマネジメント、リーダーシップ、ストラテジック&ビジネスマネジメント)、それぞれ8PDU以上の取得が必要です。

専門職へのギブバック活動分野
専門職に貢献し発展に寄与するための知識とスキルを共有し活用するための活動

教育分野
テクニカル・スキル、リーダーシップ・スキル、ストラテジック&ビジネスマネジメント・スキルを高め、強化するための学習機会

テクニカル・プロジェクトマネジメント
プロジェクトマネジメント、プログラムマネジメント、ポートフォリオマネジメントの特定ドメインに関連する知識、スキル、行動

リーダーシップ
組織がビジネス目標を達成するのに役立つリーダーシップ指向活動や分野横断的活動に特有の知識、スキル、行動

ストラテジック&ビジネスマネジメント
パフォーマンスを向上させ、ビジネス成果をよりよく提供する業界や組織に関する知識と専門知識

次に、それぞれの分野の活動内容とPDUのカウント方法を解説します。

ギブバック活動

実践者としての仕事(Work as a Practitioner)

日々の実務において、プロジェクトマネジメントに関する業務をすると、申請できるPDUカテゴリです。

申請できる上限は、8.0PDUです。
CCRサイクルごと(3年)に1回のみ、申請できます。

1回のみであることに注意してください。
私は、このルールを知らず、1年ごとに1登録(3PDU)にしていったのですが、この場合、登録対象になるのは、1つ目の3PDUのみです!!残りの5PDUはカウント対象になりませんでした(泣)
1回の登録で8PDU登録しましょう!

<監査証明>
「雇用証明(職務記述書)」
の提出が必要になります。

コンテンツ作成(Create Content)

専門職に関する知識や知見を他者と共有することで、他社の学習に貢献できる、という考えでPDUの取得ができるというカテゴリです。
コンテンツ作成に費やした1時間の作業が、「1.0 PDU」になります。

コンテンツ作成に該当する内容は、書籍、ブログ、記事などを執筆した場合や、ウェビナー、プレゼン資料を作成することが該当します。
※公式では以下の「ProjectManagement.com」でコンテンツを作ることや記事の執筆も推奨されています。

■ProjectManagement.comのコンテンツ作成
■ProjectManagement.comの Knowledge Shelf記事の執筆

専門職に関する知識や知見なので、会社での発表をしている方やブログを書いている方は、取り組みやすいですね。

<監査証明>
「出版物のコピー、教育資料のサンプルやコース・アジェンダ」
の提出が必要になります。

プレゼンテーション実施(Give a Presentation)

専門職に関するプレゼンテーションの実施でPDUの取得ができるというカテゴリです。
1時間の発表時間につき、「1.0 PDU」になります。

例えば、PMI支部主催のイベント、専門の会議、自分が所属する組織での公演などがあります。

会社での発表もこれに該当するので、比較的取り組みやすいですね。

<監査証明>
「プレゼンテーションの原稿」
の提出が必要になります。

知識共有(Share Knowledge)

自分の専門知識を、他社と共有することでPDUを得られるカテゴリです。
例えば、コーチング、メンタリング、教育などで他者への活動を通して知識共有を行う行為が該当します。

知識共有に費やした1時間につき、「1.0 PDU」になります。

<監査証明>
「コーチング、メンタリングを実施した裏付けとなる、ディスカッションの活動の概要と実施日付を記載した証明記録」
の提出が必要になります。

ボランティア(Volunteer)

勤め先や客先以外の組織でボランティア活動を行った場合が該当します。
他に、非営利組織でプロジェクトマネジメントに関する活動を行った場合もボランティアのカテゴリの活動に該当します。

1時間のボランティア活動につき、「1.0 PDU」になります。

<監査証明>
「ボランティア活動に参加したことを裏付ける団体からの書簡、感謝状など」
の提出が必要になります。

教育

コースまたはトレーニング (Course or Training)

PMI公式の教育コースで、対面形式の座学研修や、e-learningなどのオンライン研修の受講が条件となります。

対面、e-learningのいずれでも、1時間の授業内容が、「1.0 PDU」になります。

なお、教育のコースの中で、教育の時間=PDUになっていないコースがあります
(教育の内容の一部のみがPMIタレント・トライアングルのスキル領域に関連する場合、コースの内容がどの程度プロジェクトマネジメントに関する教育内容・時間かどうかを計算し、その割合に応じてPDUの取得時間を計算していますので、教育機関がPDU対象コースとして時間も指定しています。)
その場合、教育機関が指定するPDUを取得してください。

<監査証明>
「教育の受講申込書、受講証明書または受講を証明する文書」
の提出が必要になります。
受講した教育機関から受け取っておきましょう。

組織のミーティング(Organization Meetings)

専門職に関する会議で 教育的な要素を含んだ活動が該当します。
自社で実施している会議や、PMIの日本支部でも開催されているような会議が該当します。

基本的に、1~2時間の会議までと決められていますので、取得できるPDUは、1~2PDUまでとなります。

私は、毎年PMI JAPANが主催している「新春特別セミナー」に参加して、2PDUを取得しています。
2019年は、『スタンフォード式 疲れない体』の著者である山田知生氏が来日し、疲れない体について講演されていました。
2020年は、「初笑い! 2020年 会社生活を楽しく送る方法」というテーマで、「朝の挨拶」や「上司の機嫌」など会社生活で「あるある」な場面をコント仕立てで進み、リーダーシップとコミュニケーションスキルを笑いながら学ぶことができました。

参加費用は、4,000円(PMI会員は3,000円)ですが、良心的な価格設定かなと思います。

<監査証明>
「イベントの参加申込書、イベントの参加証明書またはイベント参加を証明するその他の様式の文書」
の提出が必要になります。
イベントの主催元から、証明書を受け取れるように確認をしてください。

オンラインやデジタルメディア(Online or Digital Media)

オンラインやさまざまな形態のデジタルメディアによる自己ペースで進められる学習活動です。
なお、対象の教育内容が、PMIタレント・トライアングルのスキル領域に関連しており、プロジェクトマネジメントに関する教育が十分な内容を含んでいる必要があります。

1時間の授業内容が、「1.0 PDU」になります。

<監査証明>
「実施した学習活動の概要と、実施日付を記録した学習証明記録」
の提出が必要になります。

読書(Read)

プロジェクトマネジメントに関する書籍を読書した場合に、PDUの申請ができます。なお、読書のカテゴリーとして、書籍の読書以外にも、インターネット上の記事や、ブログを読んだ場合もプロジェクトマネジメントに関する教育として認められます。

1時間の読書が、「1.0 PDU」になります。なお、読書した書籍の内容が、PMIタレント・トライアングルのスキル領域に関連しており、プロジェクトマネジメントに関する教育として十分な内容を含んでいる必要があります。

<監査証明>
「読書した内容の概要と読書日付を記載した学習証明記録」
の提出が必要になります。

非公式学習(Informal Learning)

他者との対話によって学習した場合に申請できるカテゴリです。
例えば指導(メンタリング)を受けたり、自分の所属する組織のランチミーティングに参加しているときなど、他の人との体系的な専門職に関連したディスカッションに参加することが該当します。

1時間の学習が、「1.0 PDU」になります。

<監査証明>
PDUの申請時に、教育の監査証明として書類の提出が求められる場合があります。
監査対象となった場合は、
「実施した学習活動の概要と活動日付を記録した学習証明記録」
の提出が必要になります。

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